NY3日目。
今日はいよいよJAPAN DAY2009の本番。でもその前に今回の旅でも強烈に印象の残った経験をする事になる。

トモジの発案でゴスペルを体験する事に!今回の滞在中の日曜日はこの日しかないので、早起きしてニュージャージーにある教会に向かう。

でも一馬(オレペコGt)は日本からの過労でダウン。本番に備えて休む事に。実に残念。結局、シバケイとトモジとPAの琴谷さんと4人で行く。

シバケイの用意してくれたハイヤーに乗って40分ほどでニュージャージーに到着。ここは本当に貧困層の黒人が多く住む街で、街並みも雰囲気もマンハッタンとは全然違った。

教会に着いたのは8時位だったが、もうミサは始まっていて朝から超ハイテンションなコーラスや演奏が聴こえてくる!

入る前にシバケイが神父さんに紹介してくれる。凄く優しい笑顔の神父さん。「君はドラマーか。それならドラマーの横に座りなさい。君はボーカルか。なら最前列のコーラスの前に座りなさい。君はPAか。ならPA席に座りなさい」といった感じで親切に各自を席に案内してくれた。

ゴスペル。本当に衝撃体験だった。神父さんの説教は全身汗だくで目に涙を浮かべながら絶叫する。コーラス隊は強烈な声量と美しいハーモニー、凄まじい迫力で歌い踊り狂う。バンドは無尽蔵に溢れ出すハイテンションなグルーヴと完璧なアンサンブルでそこにいる全ての人を踊らせている。

目の前で起こっている事の衝撃に、なんというか本当に言葉にならない感動を覚え、全身に鳥肌がたち涙が滲む。トモジも泣いてた。彼女はゴスペルを聴くのが昔からの夢だったらしい。こんな最高な形で夢が叶って良かったねトモジ!


ゴスペル。そこにいる人達みんなが暖かく、優しく、力強い。自分が昔から憧れてきた黒人の美しい姿でそこにいる。

信仰の力だとも言えるが、それ以上に黒人が虐げられてきた歴史の中で、彼らが苦境を生き抜いてきたパワーの源。ゴスペルにそれを感じた。

そして、更なる衝撃が。

いきなり神父さんがバンドのベーシストに耳打ちする。そして突然ステージに連れていかれドラムを叩けと言われる!

ここでひるんだら、この感動が嘘になると思った。だから何やるかも分かっていないけれど、無心で音楽に身を任せて演奏した。

演奏のデキはさておいて、自分のグルーヴでみんなが笑顔で歌い踊る状況に演奏しながら更に感動した。

ゴスペル初体験は感動と感謝の気持ちの中終わった。この体験だけでもNYに来て本当に良かったと思う。


…って今からが本番な訳ですが!(笑)

長くなったので一旦区切ります~