ゴスペルの感動と衝撃の余韻も消えない内にNYに戻り、いよいよセントラルパークでの本番へ向かう。

天気は快晴。当日の来場者は合計で7万人らしい。凄い人の数。
会場となったセントラルパークには実に異様な光景が。和風を着た人や隈取りメイクをした人、日本のアニメのコスプレをした怪しい集団、日本人彼女募集中と書かれたTシャツを着た黒人、味噌汁の出店に並ぶ長蛇の列…。

なんというかセントラルパークなのか代々木公園なのか分からない様な怪しい会場になってました(笑)

我々が待機しているテントに驚きの来客が!なんと日本からトモジのママが見にきてくれていました。

トモジ、親孝行だなぁと羨ましく思った。俺もいつかそんな形で親孝行したいな。


さて、順番に参加バンドがライブをしていき、いよいよトリはオレンジペコーのNY初ライブ!

それまで結構緊張してたが、本番前にトモジにもらったユンケルが高級過ぎて鼻血が出るというアクシデントも逆にリラックス効果があり(笑)自然体でステージに上がる事が出来た。


さぁ今から1曲目という時になって突然空模様が急変!雨が降り始める。濡れる機材。散っていくお客さん。あぅ…。

NYに来てずっと快晴だったのに寄りによって本番のステージで突然の雨なんて!

でもやるしかないのでライブは進んでいく。お客さんも濡れる覚悟で次第に戻ってくる。
曲間にトモジが空に手をかざし「晴れろー!」と祈りを飛ばす。俺も晴れろと念を送る。

そして今回のJAPANDAYの公式ソングにもなったオレンジペコーの新曲マリーゴールドを演奏していた時、ミラクルが!

曲がサビにいく前に盛り上がっていくのと完全にシンクロする形で雨が止んでいく。
サビに入った瞬間に辺り一体が暖かい光に包まれる。

晴れた!

多分そこにいた人みんな鳥肌たってたと思う。神様の素敵な演出。

この日も来てくれた塩田さん曰わく、トモジは天気をコントロールする巫女さんに見えたらしい。

こんなサプライズもありながらライブは感動のフィナーレを迎えた。

終演後に会場で塩田さんやその友達に会い談笑。


そしてトモジのお母さんも交えて夕食へ移動。今夜は中華。
ちなみに旅中の夕食は全てシバケイのセレクト。どの店も本当にうまい!さすがNYソニー看板スタッフ!

この中華の店のオーナーの方は日本人で、たくさんサービスして頂きました。特に食後のケーキは人生でも食べた事ない位に旨かった!


食事後、今朝は早起きだったし疲れたのでホテルに帰ろうか迷ったが、せっかくの夜なのでライブに行こうという事になる。
調べたらビレッジバンガードでアルフォスター(ds)のグループがライブしてるみたいなので、みんなでそこに行く事に。

ビレッジバンガード。中学生の頃から憧れてきたジャズの老舗ライブハウス。中は思ってたより狭く暗くボロい。だけど凄くジャズを感じる空間だった。
このステージから幾多の名演が生まれたのかと思うと感慨深いものがあった。

ライブは実に素晴らしかった。アルフォスターはマイルスバンドやロリンズとの演奏で聴いてからずっと大好きなドラマーだったので、彼の衰える事の無いスイングやカリプソのグルーヴを真横で見て聴いて大興奮!

トモジ曰わく「昇り竜」な演奏だった。大御所なドラマーだしかなりの高齢だけど、今も音楽が大好きで演奏する事で本当に気持ち良くなって昇天している姿を見て、じーんとくるものがあった。

アルフォスター先輩、熱演をありがとう!


そんなこんなで長~いNY3日目は終了。翌日からのフリータイムに備えてホテルで就寝。

ちなみに、ようやくシャワーの使い方が分かってユデダコにならずに済んだ(笑)